2013年02月25日

くさる家に住む。10の物語

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お住まいの家、くさりますか?
土に還りますか?


今日はひとつ、本のご紹介をいたします。
ちょっと刺激的なタイトルですが、ネガティブなお話ではありません。
この本には、とっても羨ましい10の心地よい物語が綴られています。

自然とともに在るため工夫された建物、
その中で営まれている豊かな暮らし、
住んでいる人々のしなやかな生き方…。

文の中ではくさる「家」そのものの魅力も、もちろん紹介されていますが、
そのなかでもとりわけ印象に残ったのは、「人」のように感じます。
目の前のことに必死になりすぎて盲目になっていると、
本当は分かっているのに見落としたり気付けなかったりするものです。
(…残念ながら。)
だけどこの書中で取材を受けている住まい手さん達は
気付きや、疑問や違和感を素直に受け止めて暮らしに反映しています。


「経済力ではない生きる力とはなんだろう」
ある住人の言葉です。


「くさる」は理。
極々自然なことのはず。
だけど、現代においては、それを許さない雰囲気が一部にあります。
そもそも私達も自然の一部であったはずなのに、
経済成長とともに沢山のお金をかけて自然には作り出せないものを生み出し、
非自然素材で綺麗に整えられた世界=豊かさと思い込むようになり…
いまや、「くさる」は受け入れてもらえない。(?)
そんな価値観で創造された現代の家は至れり尽くせり。
くさらないので何も心配がなくて楽かもしれません。
けれど、本当の意味での“快適さ”は、そこに存在するのでしょうか。


カバーの内側に、「くさる」ことについての解説があります。

image (1).jpeg

 「くさる」は熟成。
 手をかけて暮らすことで味わいが深まる家。
 「くさる」は朽ちる。
 土と水と空気を汚さず建てられて、最後はひっそり土に還る家。
 「くさる」は鏈(くさ)る。
 人と人とが鎖のようにつながって、人が人らしく生きられる家。(以上引用)



人間としての感覚を大切に、自然とリズムを分かち合い、
人と人との間にある血の通ったあたたかな交流を喜び、
日々の営みに責任を持つことで、手間にも生きがいを見出す。


4人の建築女子=つながーるズが、
女性らしいやさしい眼差しで見つめた人と家のありかた。
本当に大切なこととは何か?と問いかける、一冊です。



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