2011年10月13日

土の建物「秋野不矩美術館」

   秋野不矩美術館 (4).JPG
浜松市、茶畑の中を行くジーゼル単線・天竜浜名湖線に乗ってコトンコトン、掛川駅から
1時間弱ゆられていくと、やがて天竜川に差しかかったあたりで「天竜二俣駅」につきます。

        秋野不矩美術館 (3).JPG


今日はひとつ、土の癒し空間をご紹介。
駅から少し歩くのですが、じきに緑の小高い丘の上、茶色い建物がひょこっと、顔を出します。
   秋野不矩美術館 (5).JPG


女流日本画家、秋野不矩の美術館です。
        秋野不矩美術館.JPG


建物は木と土と石でできています。
設計は藤森照信。こういう感じの、今にも土に還りそうな建築が得意な建築家です。
そしてまた、遊び心を忘れない建築家でもあります。
秋野不矩美術館 (1).JPG秋野不矩美術館 (2).JPG


美術館ゆえ、館内はほとんど写真がタブーなのであまりお見せできないのですが、
展示室には、靴を脱いで上がるのが特徴。
岩絵の具で描かれた優しい世界とひとつながりのような、やわらかな輪郭の空間です。
画面に無駄なものを配さず、ストレートに対象を捉え、かつ繊細に筆を使った秋野不矩の絵。
これを、時間をかけてゆっくり見てもらうために、わざと壁の下のほうに展示しています。
座って眺めてもらうことを、目的とした見せ方です。

        秋野不矩美術館 (6).JPG
二階の廊下。
床も壁も天井も土、木に親しんでいる為か、体験したことのない不思議な感覚です。
ふんわりと包まれているようなあたたかさ。
近いところでは、蔵とか、土間のような空気感でしょうか。
でも四方が土なので、やっぱりちょっと違います。


浜松、掛川あたりに行かれた際には、足を延ばすのも良いかもしれません。
電車の本数がすごく少なくて不便ですけれど、急がない旅にはもってこいの、癒し空間です。
都内にはビルの中、ビカビカのパリパリの美術館も多く、時に肩が凝ります。
けれど芸術とか民芸…“芸”とは本来、人の暮らしの中から生まれたものでもあるはず。
こういう気持ち良い空間を、もっと広めてほしいと思うのです。



秋野不矩美術館
〒431-3314 浜松市天竜区二俣町二俣130
Tel:053-922-0315・Fax:053-922-0316
午前9時30分〜午後5時(月曜休館)


sai
【旅、お散歩の最新記事】
posted by エコ花 at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅、お散歩
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/48467906
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック