2010年03月23日

竹と温暖化

とある日、エコ花の店内に興味深そうに入ってきたお客様。

店頭でStudio Y.e'sの石塚さん制作の椅子に座ってみたり、
藤原啓祐さんの木のカトラリーの手触りを確かめてみたり
器を手にとって、樹種によって異なるその様々な木目を
楽しげに見比べたりしていました。
話を聞けば、植木屋さん。


DSCN4079.jpg

普段、植木の手入れはもちろん竹垣を手がけることもあるようで、
昨今の竹材事情をお話していただきました。

どんな種類でも、木は暖かい時期には急成長をし、寒い時期には生育がとまります。
木目は外気温に従って暑ければ細胞が太って柔らかく広くなり、
寒さにあたればぎゅーっと目がつまるので硬くなります。
木の断面、幾重にも重なる木目を触ると柔らかな部分と硬い部分があるのは、
季節ごとのこうした生育スピードの差によるのです。
この特質を利用して、竹材を切り出すのは竹の細胞がギュッと締まっている
寒い季節が一般的で寒竹材と言われて市場にも出回るそうです。
目が詰まっている分、どんな加工をしても暖かい時期の材料よりも
各段に長持ちするというのがその大きな理由です。

ところが、近頃は温暖化で厳寒の日が少なくなったためかゆるい質感の竹ばかりで、
長持ちするしっかり詰まった材料というのがほとんど見られないのだそうです。

そうした竹材の変化をこの植木屋さんは(キャリア17年くらいのところ)
15-10年前のものと現在のものを比べても実感するのだとか。

「昔よく取れた、目の詰まった竹ならば竹垣も15年くらいは
 もったけど、今の材料では7年くらいしか持たない」


091115ginza (16)'.jpg
加速度的に進む温暖化、私たちができることは何でしょう。
まずは正しいものを選ぶ目と、多角的な視野でしょうか。
かつて日本の生活に深く馴染んでいた竹も、今やその姿を
変えようとしている、少し胸の痛くなるお話でした。

sai

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posted by エコ花 at 19:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々
この記事へのコメント
あのお話好きな植木屋さんですね。
竹垣もいずれなくなってくるんでしょうか…ちょっと悲しい話ですね。いろんな人がいろんな場面で危機感を持っているのに、どうすればいいんでしょうか。
ん〜よし、明日から朝のホットミルクティーの缶を買うのをやめにしようっと。
Posted by machio at 2010年03月23日 22:01
machioさま。
コメントありがとうございます。色んな考えがある中で、自分の趣向を“我慢”しなければならないのは、私としてはあまり推奨できないエコだと思っています。
楽しく、皆が我慢することなくストレスフリーに自然とともに気持ち良い暮らしができるよう、その「危機感」だけは大事にしていきましょう。その意識の一つひとつが、やがて世の中を変えていくと思います。
Posted by sai at 2010年03月25日 11:09
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